自室でクワガタムシを飼育する前に知っておくべきこと。
6月も残すところあと数日になり本格的に夏が到来といった気温になってきましたね。
夏は熱中症に気を付けなければなりません。
今月だけでも熱中症で多くの方が病院に搬送されているようで多くは高齢者のようですね。
たとえ車のエアコンを稼働させていたとしても車内に子供や犬、猫を置いて行く行動は絶対に止めるべきです。もし待たせるなら必ず車内に大人を1人以上一緒に居させるべきです。
夏場はエアコンの風が苦手でもしっかりとつけて水分なんかは30分置きに、もっと言えば常に水分を摂取できるように手元にペットボトルを置いて置くべきですね。
室温30度越えも当たり前の季節になってきますから可能なら無理せず暑い日の外出は控え体調管理をしっかり行うように心掛けて行動しましょう。
さて今日の本題として「自室でクワガタを飼育する前に知っておくべきこと」という内容でお話していきたいと思います。
生き物を飼育する人々の大多数は間違いない無く自室での飼育になることかと思いますが別で飼育部屋を準備出来ることが1番の理想となるでしょう。
ですがその為に部屋を用意することは現実的には中々難しい話ですよね。
そこで今回は自室で飼育してみて体感してみたことを話して行こうかと思います。
【その一】
単純に自室の空間が狭くなります
私の場合は部屋の一角に大きな温室が一つ、押し入れをいっぱいに飼育用品、クワガタムシを飼育しておりまして、冷蔵庫もありますので不便なことが多いです。
【その二】
夏場は24時間エアコン稼働
もうそのままですね。そうは言っても月1万円は掛かりませんが4〜5ヶ月という夏場期間を考えれば決して安いものではないでしょう。
保冷剤で乗り切る方法も過去の記事で紹介してますので気になればご覧下さい。
当然エアコンの電気代は掛からないので日々の手間は大変ではありますがお金が掛からない唯一の方法ですので是非ともやってみては如何でしょうか。
間違っても屋外での飼育を検討しているのなら今すぐに飼育を諦めて下さい。例えそれが直射日光下でなくてもです。
【その三】
夜中に物音が凄い日がある
眠ることが出来ない程にケースを顎で挟む音、ケース内をかちゃかちゃかちゃかちゃと歩く音が本当にうるさい日が稀にあります。
物音に敏感な人は考え直して見るべきです。
そういう人は本当に後悔することになります。
【その四】
汚れ、におい
日々の世話で床にマットが落ちることを気にし過ぎなければならない。
マットのにおいが部屋に充満。
当然自室ですからマットが床に散乱することなど絶対にあってはならないでしょう。
ゼリーのカップを拾う時も片手をゼリーの下に添えて床にマットが落ちないようにゴミ袋に捨てています。
マットを交換する時なんか気をつけていても確実に床に多少は溢れてしまうので掃除が苦手な人、潔癖な人は難しいと思いますね。
それからマットの強烈な木の匂い土の匂い等、取り扱うマットそれぞれの匂いが部屋いっぱいに充満する覚悟も必然です。
しばらくすれば無くなりますが最初はキツいものがあります。
【その五】
時間
毎日世話ができる時間を確保できるか普段の自分の1日の流れを今一度思い返してみて下さい。
当然飼育をするということは日々様子を見て世話をしなければならないわけですから大きな時間を費やすことになります。
毎日家に帰れるか分からない、様子を毎日見ることも厳しいのであれば飼育は勧められません。
彼等も同じ命を持っているのですから世話が出来なければ苦しむ事になるのはクワガタムシです。この辺は良く考えて下さい。
【その六】
夏場は窓を開けられない。直射日光も厳禁。
窓を開けたければ一時的に他の部屋にクワガタムシを避難させなければいけない。
太陽の日が直接クワガタムシに当たる場所で飼育することも絶対に避けなければいけない。
【その七】
大きな費用の発生。
エサ代、マット代は持続的に発生し、夏場はエアコン24時間、幼虫飼育をしようものなら1〜4回の瓶交換が発生しその都度幼虫のエサ代がかさみます。
ただし飼育用品各種の大部分は初期費用だけの発生になるので最初の1年目は大きな費用が発生しますが以降は初期費用を除いたものが毎年発生すると思って下さい。
ひとつ言えることは数が多ければ多いほど当然時間も費用も必要になります。
【その八】
冬場は暖房が使用できない。
例外としてクワガタを冬眠させない場合はこの限りではないものとします。
こちらも温室を作成しておけば暖房要らずとなります…が、初期費用としてパネルヒーター、サーモスタット、温室材料費が発生します。
温室は暖かいですが自室は極寒なので必然的に自室に居る時間は寝る時だけになりがちな季節となります。
そして寒い部屋でのエサ交換も手短に済ませなければいけないので大変です。温室から出す訳ですから急激に温度が低下するので大きなストレスにも繋がります。
はっきり言ってこれはどうしようもないですね。他の部屋に移動して交換することも可能ですが現実的に考えると難しいです。
【その九】
トビムシ。
幼虫を飼育するのであれば避けては通れない問題となります。
床いっぱいに亡骸が溜まっていたなんてこともありますので菌糸瓶が古くなる、品質が悪くなるとトビムシは活発に発生しますので菌糸のサイクルを早めなければいけなくなります。
そのため費用も余計にかさんでしまうわけです。最悪は他のクワガタムシのケースに移ってしまう、床や机に移動しているなんてこともありましたので自室飼育に於いては菌糸瓶を取り扱うことは勧められません。
さらに菌糸瓶詰めの後は換気しなければならないほどに菌糸の匂いが部屋いっぱいに充満します。
自分の生活する環境であちこちトビムシが動きまわっていたら嫌な気分になるものです。
ですからこれまで話した内容は飼育するにあたり当然のこととなってきますから軽い気持ちで飼育を始める前に後悔する前によくよく考えてから決断するべきだと私は思います。
いきなり数多く飼育すると本当に大変ですので自分の生活も考慮した上で無理のないものにして下さい。
それでも飼いたいと思うなら、しっかり最後まで責任を持って是非ともクワガタムシに限らず今年は生き物の飼育を始めてみましょう!
毎日クワガタが見れるというのもなかなか良いものですよ。